山下循環器科内科ニュースNo.131 2011年1月1日発行 (隔月発行)


 山下循環器科内科ニュースNo.129   201091日発行 (隔月発行)

◎心臓の音・

◎新年のご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。2011年が皆様にとって良い年でありますよう心からお祈り申し上げます。当院も開設22年を過ぎました。当地に移設してからも、すでに丸14年を迎えようとしています。何とかここまでやってこられましたのも、当院を利用してくださる皆様のお陰と深謝いたしております。常に新しい医学知識や医療器械、介護技術等を取り入れながら、職員一同、今後とも皆様のお役に立てるよう努力して参りたいと存じますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。(院長)

 

◎飲酒について

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

皆さんはどのようなお正月を過ごされましたか?年末年始は行事が多く、飲酒の機会が増えますね。せっかく楽しく美味しいお酒も、飲みすぎると健康を害してしまいます。しかしお酒はタバコと違って、適量を守って飲めば“百薬の長”にもなると言われています。体に優しいお酒の飲み方をしたいものですね。

???鍛えればお酒に強くなる???

お酒を飲むとアルコールは肝臓に運ばれ酵素によって分解されます。お酒に強いか弱いかは、この酵素をたくさん持っているかどうかで決まります。これは遺  伝的に決まっており鍛えたからといって強くなるものではありません。
???百薬の長って???

アルコールには悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあります。

 <日本酒では> 栄養成分(アミノ酸、ビタミン、ミネラル等)を含む

        体を温める    血栓を溶かす  抗酸化作用

        血行が良くなる  心臓疾患のリスクが低くなる

 <ビールでは> 栄養成分(ビタミン、ミネラル等)を含む

        食欲増進効果がある  ストレス解消

???適量はどのくらい???

厚生労働省が勧めているお酒の飲み方は・・・

”日本酒の場合1日1合まで、1週間に最低2日はお酒を飲まない「休肝日」をつくる“ というものです。

*日本酒1合を他の酒にあてはめると、次のようになります。

   (1日に飲むお酒の量の目安)

 {日本酒}   1合=180g         197Kcal

 {ビール}   大瓶1本=650g       247Kcal 

 {ワイン}   ワイングラス2杯=約240g  150Kcal

 ???でも飲みすぎると・・・???

    過度の飲酒を長年続けると、全身に様々な影響が出てきます。

  {脳}〜急性アルコール中毒 アルコール依存症 

 {胃}〜胃潰瘍

  {循環器系}〜高血圧 不整脈       

  {肝]〜脂肪肝 肝硬変               

  {神経系}〜末梢神経障害など

***適正飲酒の10か条***    

1、笑いながら共に、楽しく飲もう! 

2、自分のペースでゆっくりと!   

3、食べながら飲む習慣を!     

4、自分の適量にとどめよう!    

5、週に二日は休肝日を!      

6、人に酒の無理強いをしない!

7、薬と一緒には飲まない! 

8、強いアルコール飲料は薄めて! 

9、遅くても夜12時で切り上げよう!

10、肝臓などの定期検査を!

飲みすぎは絶対ダメ!!と“肝”に銘じておきましょう!!!

( 看護師  川野 友美)

 

◎インフルエンザについての話題

 そろそろインフルエンザの流行期に入りました。昨年末よりA香港型が流行ってきています。今、使用されているワクチンは3価ワクチンといって、A香港型、B型、H1N1の新型の3種に効果があると考えられています。ワクチンがまだ未接種の方は早めにお願いします。新しい抗インフルエンザ薬も登場しています。1回の吸入で効果のある薬や、1回の点滴で効果のある薬も発売されました。インフルエンザにかからないための最良の方法は、手洗いやうがい、過労をさけることなど基本的なことだと思います。皆様、お大事に。(院長)


 

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