山下循環器科内科ニュースNo.135  2011年9月1日発行 (隔月発行)


 山

201091日発行 (隔月発行)

◎心臓の音・

◎認知症介護者支援事業をやっています

秋はもうそこまで来ているはずですが、まだまだ暑いですね。

ところで当院デイサービス碧では、86日から917日まで4回にわたり、自宅で介護をされている家族の方にむけ、認知症介護の勉強会をしています。(案内パンフレットが受付にあります)

 これは大分市から委託された事業で、今年は市内9ヶ所、大南地区では認知症対応型通所介護の当院デイサービス碧(みどり)が開催することになりました。

 全4回の構成ですが、第1回目は実際に介護をされている宮河内の三浦さんに、長年の介護体験をお話してもらいました。第2回目は、当院院長が、「認知症とは何か」という題で、単なる物忘れとは違う、病気としての認知症の知識と治療の話をしました。

 93日の第3回目では、「ケアの実際、こんなときどうする?」というテーマで当所相談員の柴田がお話します。柴田は大学の福祉学科卒業以来一貫して認知症入居施設と通所施設で介護と相談業務をしてきました。認知症のお年寄りのすぐそばで苦楽をともにしてきた経験と知恵をお聞きください。

 第4回目の9月17日は竹中・判田包括支援センター保健師の廣瀬さんが「社会資源を学ぶ」という題で、介護を続けるにあたって利用できる制度やサービスと考え方をご紹介されます。

 どなたでも認知症介護に関心のあるかたは参加できますので、ぜひおいでください。

今のようにみんなが長生きできる社会では、認知症も他人事ではありません。そんな時にどう考えて普通の暮らしを続けていくのか参考になればと思っています。

最後に 思いあたる事、ありませんか?  (「認知症の人と家族の会」がつくった認知症早期発見の目安を紹介します。)

@ 物忘れ  

・いま切ったばかりの電話の相手の名前を忘れる・同じ事を何度も言う。

・しまい忘れが増え、いつも探し物をしている・財布・衣類などを盗まれたと人を疑う

A 判断・理解力が衰える

・料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった・新しいことが覚えられない

・話のつじつまが合わない・テレビ番組の内容が理解できなくなった

B 時間・場所がわからない

・約束の日時や場所を間違えるようになった・なれた道でも迷うことがある

C 人柄が変わる

・ささいな事で怒りっぽくなった・周りへの気づかいがなくなり頑固になった

・自分の失敗を人のせいにする・「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた

D 不安感が強い

・一人になると怖がったり寂しがったりする・外出時、持ち物を何度も確かめる

・「頭が変になった」と本人が訴える

E 意欲がなくなる

・下着を替えず身だしなみを構わなくなった・趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった・ふさぎこんで何をするのもおっくうがる   (理学療法士 山下朱美)

◎ビタミンCのちから

暑さの折り返し地点も過ぎ、ほのかに秋の気配が漂う頃となってきました。

実りの秋ですね。梨・りんご・柿・みかんなどの果物やトマト・ピーマン・オクラ・にんじん・ほうれん草などの緑黄色野菜が目やお腹を満たしてくれます。そこで今回は、それらに含まれるビタミンCの働きについてのお話です。

主な働きは、免疫力を高めて病気になりにくい体を作る、病気や傷の回復を助ける、体の酸化を防ぐ、血管の壁を丈夫に保つ、発がん性物質から体を守る、鉄分の吸収を助ける、ストレスを緩和する、美肌効果などです。

ビタミンCが不足すると、免疫力が低下して病気になりやすく、回復にも時間がかかります。シワやシミができやすくなり、精神的にも不安定な状態が続きやすくなります。不足が著しいと、血管がもろくなり出血する壊血病を発症する危険があります。逆に摂りすぎると、腹痛や下痢、胃腸障害、尿路結石を起こす可能性があります。

 1日摂取量目安は、成人男女で85ミリグラム、推奨量は100ミリグラムです。これを食品から摂った場合、柿1個・キウイ1.5個・みかん4個・トマト3個・ブロッコリー1/3個・いちご8粒・赤ピーマン2/3個になります。

ただし、個人差があり、喫煙者や飲酒者、ストレスがたまっている人は、体内の細胞が酸化しやすいので、抗酸化作用のあるビタミンCが多めに必要です。

ビタミンはサプリメントでも摂取できますが、副作用などを考えると、食品から摂った方が安全ですね。

 今回ビタミンCを取り上げましたが、それ以外の栄養素や運動・生活の改善も健康を保つ上で必要になります。バランスのとれた食事を摂り、運動・禁煙など健康維持に努めることが何より大切です。                 (看護師 榎早織)

    新入職員自己紹介

この度、74日より外来看護師として働くことになりました三浦貴子です。出産、育児のため8年間休職していましたが、子どもたち(3人)も小学校や幼稚園に入るまでに成長しました。これを機に、私も子どもたちに負けずにまだまだ成長しなければと思い、看護師として復帰しました。今は一から覚えることが多く、皆さんにご迷惑をおかけすると思いますが、患者さまが安全で安心に受診していただけるように頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 

 


 

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