山下循環器科内科ニュースNo.154  2014年11月1日発行 (隔月発行)

◎心 

◎開院26周年を迎えました

 112日は当院の開院記念日です。患者や利用者の皆様のおかげで今日があります。親切、ていねい、誠実を旨に医療、介護を通じて地域の方々のお役に立ちたいという思いは変わりません。今後はさらに、満足していただけるような医療・介護サービスを常に心掛けたいと思います。もちろん、診療所ですからできることには限りがありますので、自分のところでできないことは専門医療機関や他の介護サービス施設と連携していくことになります。皆様のご指導とご鞭撻を今後ともお願いいたします。

◎ラジオ体操を始めて1年がたちました

 1年前の10月に思い立って、朝6時半からのNHKラジオ体操を始めました。開業医はどうしても運動不足になりがちです。肩こりや腰痛もあり、何とかせねばと考えていました。ラジオ体操を数週間すると体の動きが違ってくるとの新聞記事も後押しになりました。自宅で手軽にでき、体の柔軟性を保つのに役立ちそうでした。

 実際にやってみると、たしかに肩こりが減りました。腰痛もなんとなく軽くなりました。関節の可動域もよくなったように感じます。これはゴルフするのにも役立っているようです。(スコアはよくなっていませんが。)姿勢も良くなりました。わずかに10分間ですが、数十カロリーを消費できるとのことです。体操すると朝の空腹感がでてきました。

 毎朝すると習慣となり、しないと何となく気持ちが落ち着きません。飲み会の翌朝も体操すると気分爽快となります。出張した時も、ホテルの部屋のラジオで体操します。ラジオ体操は第1と第2がありますが、第1と第2の間に首の運動が入ります。ピアノの伴奏も奏者で違いがあり、加藤由美子さんというピアニストはこの首の運動の時に、四季折々の歌を伴奏されます。これを聞きながら体操するのも楽しみです。

 デイサービス碧でも、午後のひと時にラジオ体操をやっています。利用者の方も昔からのことなのでよく覚えておられ、一緒にできますので、リハビリの一環となっています。外来で患者さんにお勧めすると、やっていますよという方も結構いらっしゃいます。皆さんもいかかがすか?(以上 院長)

◎予防接種が始まりました

 10月からインフルエンザと肺炎球菌ワクチンの接種が始まりました。肺炎球菌ワクチンは今まで全額自費でしたが、今年から大分市では3,500円(市町村によっては3,000円)の一部負担(市民税非課税の方は無料)でできるようになりました。ただし今のところ65歳以上で5歳きざみの方が対象です。どちらのワクチンも早めの接種をお勧めします。

特定健診(特定健康診査)でメタボチェック

前回に引き続き特定健診についてご紹介します。

Q.検査項目の数値から何が分かるのでしょうか?

A.内臓脂肪型肥満(BMI値、腹囲で判定)や高血圧、高血糖、脂質異常といった診断のほかに、肝臓や腎臓、尿路系の機能異常など、全身の臓器や血管の状態が分かります。検査結果は、自覚症状がないまま進行する生活習慣病のリスクが数値となって現れたものです。標準値を外れていたからといって病気だと焦るのではなく、生活習慣を見直し、健康への意識を高める大きなチャンスととらえましょう。

*健診検査項目の異常値

BMI

25以上

HbA1c

5.6%以上

腹囲

85cm以上

90cm以上

AST(GOT)

31U/ℓ以上

ALT(GPT)

31U/ℓ以上

収縮期(最高)血圧

130oHg以上

γ‐GT(γ-GTP

51U/ℓ以上

拡張期(最低)血圧

85oHg以上

尿タンパク

陽性()

HDL(善玉)コレステロール

39r/dL以下

尿糖

陽性()

LDL(悪玉)コレステロール

120r/dL以上

空腹時血糖

100r/dL以上

TG 中性脂肪

150r/dL以上

 

Q.異常値が見つかったらどうすればよいのでしょうか?

A.検査結果で異常値が見つかったり、質問票の内容により、医師や保健師、管理栄養士や薬剤師が生活習慣改善の必要性に応じて保健指導を行います。特定保健指導で実施されるサポートの内容は次の通りです。

・ 自分の体の中で起こっている変化、異常値が出ている現状を正しく理解してもらい、自ら積極的に生活習慣の改善に取り組む意欲を引き出す。

  問診により生活習慣を振り返る。食事法や運動など具体的な行動目標を設定する。

  個別または、グループ面談で支援を行う。電話やEメールでの支援も選択可能。

  地域・職場で参加可能な健康づくりサークル、施設紹介など身近な情報も紹介する。

  支援では減量がうまく進まない場合、実践可能な目標をともに考えてフォローする。

減量がうまくいかなくても失敗と考えないことが大切です。特定保健指導が行われる6ヶ月間は試しながら自分に合ったメタボ解消法を見つける時間と考え、前向きに取り組みましょう。特定健診はメタボ健診とも呼ばれています。2012年度の受診率は46.2%と目標の70%にまだまだほど遠い状況です。皆様もぜひ積極的に受けましょう。(看護師 押領司彩乃)


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