山下循環器科内科ニュースNo.137 2012年1月1日発行 (隔月発行)

◎心臓の

 

◎新年のご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。昨年は、東日本大震災と津波被害、それに続く福島の原子力発電所の事故、台風による和歌山地方の大水害と、大きな被害が発生しました。特に原発事故は、今の電力行政の問題点だけでなく、私たちの生活のありようが果たしてこのままで良いのかとまで、考えさせられた1年でした。

新しい年になり、今年こそ皆様にとって良い年であるように、願わずにはいられません。私ども職員一同も、気持ちを新たにして医療・介護を通して皆様に貢献できるよう努力してまいりたいと思っております。今年4月には診療報酬と介護報酬の改定が行われ、サービス内容にも変化を求められると予想されますが、改定の内容にかかわらず、職員の技術力向上を今まで以上に目指したいと思います。

 ところで、電力についてですが、再生エネルギーの重要性が指摘されており、当院も太陽光発電を取り入れるようにしました。1月初めに工事を行います。少しでも節電に協力できたらと考えております。

◎百歳のお誕生日おめでとうございます

 当院のデイサービスを利用していただいている後藤千代様が、今年11日で満百歳になられました。明治45年のお生まれです。元は助産婦をされていて、人のために尽力されました。今でも子供の写真やイラストをご覧になるとにっこりされて、とても良い表情になります。いろいろと大病をされましたが、強い生命力でいずれも乗り切り、歩行器は必要ですが、自力で歩くことができるとても元気な方です。1世紀を生き抜いてこられた後藤様に心からお祝いを申し上げます。

◎肺炎診療の新しいガイドライン

 1231日付けの大分合同新聞にも載っていましたのでご覧になった方も多いと思いますが、肺炎診療に新しいガイドラインが加わりました。日本内科学会雑誌の昨年12月号にも、同様の論文が出ていましたので、これも参考に肺炎診療についてご紹介します。

 肺炎は日本人の死因の第4位です。肺炎による死亡率は60歳を超えて急激に増加し、90歳以上では死因の第2位となっています。高齢者は誤嚥性肺炎を起こすことが多いのですが、この点に焦点をあてたのが医療・介護関連肺炎(NHCAP)というカテゴリーです。

 医療・介護関連肺炎の定義は下記のいずれかの項目を満たす人に発症した肺炎をいいます。

@長期療養型病床群もしくは介護施設に入所している。

A90日以内に病院を退院した。

B介護を必要とする高齢者、身障者。

C通院にて継続的に血管内治療(透析、抗菌薬、化学療法、免疫抑制剤等による治療)を受けている。

 医療・介護関連肺炎では一般細菌のほか、耐性菌という抗生物質の効きにくい菌などによる肺炎も含まれています。菌の種類や治療法などでA、B、C、Dの4つのタイプに分けられています。タイプ別に抗菌薬の使い方もガイドラインで示されています。今後はこのガイドラインに沿って高齢者の肺炎を治療していくことになります。

◎めまいと脳卒中の関係

 めまいは内科でも比較的多く見受けられる病気です。原因が主として末梢性、つまり内耳にある割合が60%くらいと最も多く、中枢性、つまり脳にある場合は20%程度で、脳卒中によるものは3%くらいといわれています。血圧異常などその他の原因によるものは25%くらいです。

 脳卒中によるめまいを疑う場合は、急な発症、だんだんひどくなる、頭痛を伴う、心房細動という不整脈がある、重篤な感じがある、動脈硬化の危険因子を多く持っているなどの時です。高齢者は動脈硬化をきたしていることが多く、高齢者のめまいは脳卒中によることが若い人より多いといえます。最近、高齢女性の小脳梗塞を2回経験しました。一人の方はあまりひどい症状ではなく、内耳性かとも思われましたが、脳神経外科でのMRIで診断されました。CTでは診断がつかないことも多く、特に高齢者の初めてのめまいはMRIを早めに撮ることが勧められます。               (以上 院長)

◎新入職員(看護師)自己紹介

 名前:赤峯朗美(あかみねあきみ)

年齢:25歳の子供がいるので25歳以上です。(笑)

   10月生まれ 天びん座 血液型O型

趣味:サッカー観戦。大分トリニータが大好きでチームができた頃から観に

   行っています。大分である試合はほとんど行き、アウェイもけっこう行きました。(ナビスコの決勝の時も国立競技場まで行きました。)

   あと、花が大好きです。ガーデニングや部屋に植物をけっこう置いています。

   食べることも大好き。

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